日本では医薬品・医療機器の費用対効果評価の試行的導入を受け、今後の本格導入に向けた議論がされているところですが、諸外国では既に費用対効果評価を含む医療技術評価に取り組み、制度に応用している組織があります。この度、諸外国の医療技術評価機関において費用対効果評価の取り組みを統括している担当者にお集まりいただき、国際シンポジウムを企画いたしました。それぞれの国での取り組みについてご講演いただき、共通の課題などについて議論できれば有意義であると考えております。
 これから、費用対効果評価を本格的に実施しようとしている日本においては、諸外国での取り組みを知り、課題などについての議論ができるこのような機会はとても貴重であると思います。
 また、このような流れを受けて、2018年4月に国立保健医療科学院に保健医療経済評価研究センター(Center for Outcomes Research and Economic Evaluation for Health :CORE2Health)が設置されました。当センターは保健医療分野における費用対効果に関する研究に取り組むと共に、この領域の議論の活性化や情報発信にも力を入れていきたいと思います。
 ぜひ多くの皆様にご参加いただければ幸いです。

国立保健医療科学院
保健医療経済評価研究センター
センター長 福田 敬